PJのコンセプトについて


自然と調和した土壌改良実証モデルをつくる

本プロジェクトで行う土壌改良は、株式会社宮本製作所が2018年7月に日本国内で取得した「洗濯廃水からなる植物栽培肥料、この肥料を用いた植物栽培方法及び洗濯廃水を植物栽培用肥料として利用する方法(特許第6374135号)」を使用します。
「洗濯マグちゃん」で洗った排水が、農業の肥料になるというものです。
この特許は、すでに世界10か国で取得されています。

プレスリリースはこちらから。


本プロジェクトでは、マグちゃんを使った「洗濯廃水を植物栽培用肥料として利用する方法」による、土壌改良の実証モデルをつくっていきたいと考えています。


①家庭用排水の有効活用
「洗濯マグちゃん」による洗浄は、金属マグネシウムを使った洗浄です。高純度のマグネシウムは、水と反応して弱アルカリ性の水に覆われます。これによって洗剤が効果的に汚れを落とすのと同様の工程になるため、家庭用洗剤の使用量を大幅に抑えることができます。

この方法によって得られる排水は、植物栽培に適した肥料になります。

長年、化学肥料を施し、病害虫の駆除に農薬を使用していた農地は、土中微生物が大幅に減少しているため農作物の生育が芳しくありません。
今回の実証モデルによって化学肥料と農薬を使う悪循環を断ち切れれば、土壌改良と共に安全・安心な食材を供給できるので、環境再生と健康維持増進の一石二鳥の効果を生み出すことができます。


②蘇鉄と黒松の植林
本プロジェクトの【経緯と構想】のとおり、昭和40年代から急速に進められてきた農地開拓と構造改革によって島の生態系は大きなダメージを受けてしまいました。

本プロジェクトでは、沿岸部から内陸部にかけた至る所の隙間に蘇鉄を、松くい虫によって立ち枯れた場所に黒松を、それぞれ植林することが最重要と考えます。
蘇鉄と黒松を植林することで土中の微生物が増え、豊富な植物プランクトンが流出することで、沿岸に生息していた生き物たちに戻ってきてもらいたいと考えています。

蘇鉄と黒松の植林は、一刻の猶予も持さない問題です。

この島の「豊かな山、豊かな海」を取り戻すことこそが、自然と調和した土壌改良実証モデルをつくることだと考えています。

実証モデルによる自然農と食の安全、真の健康の循環を体現する

洗濯マグちゃんを使った「洗濯廃水を植物栽培用肥料として利用する方法」は、宮本製作所におけるこれまでの実証試験によって確立されてきました。

本プロジェクトでは、沖永良部島という一つの島の自然環境や生態系の再生を行うこと。さらに沖永良部に暮らす方々との連携によって実証モデルをつくり上げていくことに、大きな意義があると考えています。

山と農地と河川と海が目の前に広がる地域の環境特性において、本プロジェクトの取り組みが具体的にどのような効果をもたらすのかを、データが簡潔明瞭に示してくれるでしょう。

農を生業としている方、加工業を営む方、環境意識の高い方、行政や団体などの方々と共に、100年後の沖永良部島の環境と暮らし、生業をイメージし共有しながら、このプロジェクトを実現していきたいと考えています。

そのプロセスにおいて、沖永良部のみなさんをはじめとする多くの人たちに【自然との調和こそが真の健康と未来への礎】であることを体現し、確信をもっていただきたいのです。

いよいよ、沖永良部島自然の力復活プロジェクトがスタートします。

参加についてのお問い合わせ・申し込み等はこちらから。